私は学生時代からずっとスポーツに接してきて、たいした怪我もせず病気もしなかったこともあって、自分の身体を過信し、かつ乱暴に扱ってきたということを今にして感じています。
50代過ぎになって太極拳に、はまり始めましたが、しばらく続けるうちに腰の重苦しさと膝痛を感じ始め、整形外科では、ただ「年相応だから」と言われ、痛み止めの薬をもらって、相変わらず太極拳にのめり込んでいました。
しかし、太極拳の合宿で膝を酷使したことをきっかけに膝に水がたまり始めて痛みも酷くなり、寝ていて掛け布団が足に触っても痛く感じるようになりました。
そんな時に太極拳の仲間から原先生を紹介されました。
原先生からは、鍼灸・指圧はもとより整体の施術を週1回のペースで受けています。
もともと股関節など身体が硬いことは自覚していましたが、その柔軟性の無さが膝に知らず知らずに負担を強い、変形膝関節症がかなり重い症状になるまで、自分の誤った身体の使い方に気が付かなかったのだと思います。
また悪い箇所をカバーしようとして、別のところに負担をかけ、全体のバランスが崩れやすくなることも学びました。
私の場合は膝の後の筋肉がちょっとしたきっかけで悪くし、半年間も杖を無しでは歩けない状態にまでなってしましました。
今では、人間の身体の微妙なバランスに気づかされ、随分と配慮するようになりました。
自宅ではラジオ体操すらしようとしなかった私が、原先生から教えて頂いて、朝夕体操することを心がけて、9割方は普通の状態に戻ったとお墨付きを頂きました。
自分の身体のバランスに配慮し、丁寧に使うよう気づかされ、物の見方もより丁寧になってきました。膝などの痛みが無くなった事もさることながら、原先生の患者への治療に常に前進的な姿勢を学んだことが一番の収穫だと思っています。
A.F.さんは、とても熱心に太極拳をされていて、週3回もハードに練習をされていました。
太極拳をされている方は、膝に体重を掛けたまま足先の方向を変える動作の為、膝関節に捻れの刺激を強く与えてしまっていることが多く感じます。(私自身、以前は太極拳を行なっており、膝とつま先の向きにとても注意して練習を行なわなかれば、膝に痛みを感じることがあったので、実体験として感じています)
それは膝の軟骨や半月板に大きな負担となり、膝を痛めてしまう原因となります。
実際、A.F.さんが太極拳の練習をやったかどうかは、お話を聞かなくても、膝の状態を見せて頂くことで、ほぼ確実に当てることが出来るほど、練習をした後は悪い状態になっていました。
太極拳自体が悪いのではなく、身体を痛めないような練習方法を正確に教わっているかが大切なのですが、A.F.さんの場合は残念ながら注意を受けていなかったようです。
膝の変形が、これ以上に進むと症状を改善させることがとても困難になりますので、とても申し訳ない気持ちではありましたが、現在は太極拳をお休みして頂いております。(実際、整形外科で働いていた時に、変形のより酷い患者さんを多くみていましたが、変形の度合いが進むほど完治は難しく、治療にも時間が掛かるものでしたので、、、)
熱心に太極拳をやられていた為か、身体の使い方や姿勢、体操の意味などにもとても興味をもたれていて、私もついつい説明に熱が入りました。
A.Fさん!後、もう一歩ですね!
最善の状態になるよう、もう少しだけ一緒に頑張りましょう!!