逆子の原因として子宮筋腫、子宮の奇形、胎盤の位置(前置胎盤)、臍帯の長さなど様々な事を言われて います。しかし、そのような器質的な原因が無いのに逆子で悩まれている方が多くいらっしゃいます。
はっきりとした原因が無く逆子になった方の特徴
逆子施術の為、晴明堂へ来院された皆さんに妊娠前の身体の状態についてお話を聴かせて頂くことで、ある共通の特徴があることに気が付きました。
その特徴として妊娠される前から
「もともと足が浮腫みやすかったり」
「冷え性であったり」
「股関節が硬かったり」
する方が多くいらっしゃいました。
これらの項目にチェックが多いほど逆子になり易い体質を疑います
妊娠することにより上記チェック項目の症状が強くなり、逆子では無い妊婦の方と比べて特に以下3項目の症状が目立ちました。
①足の浮腫みが強い
②股関節前面(ソケイ部)の緊張が強い
③骨盤(仙腸関節)の動きが悪くなっている
お腹の中の赤ちゃんが大きくなるにつれて、ソケイ部(脚の付け根)が圧迫されます。
その為に「股関節前面が緊張したり」「ソケイ部 の奥を通る血管が圧迫されてしまい足が浮腫みやすくなったり」「骨盤が広がり動きが悪くなったり」します。
ある程度は自然なことで、当然のことだとは思います。
しかし逆子になる妊婦さんの場合はその程度が強いように感じます。
逆子施術を希望される方は例え一度の施術で改善したとしても、体質として良い状態が安定するように、なるべく3回は施術を受けるようにして頂けたらと思います。
もともと私自身も他の多くの鍼灸院で行われているように、逆子矯正の為の施術はお灸を中心に施術していました。
確かに家庭でも出来る方法としてお灸は優秀ですが、お灸だけでの施術だけでなく、少しでも改善率を高めることはできないかと考え、逆子施術の方法を少しずつ改良してきました。
多くの逆子矯正の施術を行なっているうちに、骨盤に共通の問題があることに気が付きました。
その問題とは骨盤の関節が硬くなり、仙骨の動きが低下しているということです。
本来、骨盤は呼吸によりスムーズに仙骨や腸骨が動いているのですが、その動きが悪くなることで、赤ちゃんが正しい位置に収まっていられないと晴明堂では考えています。
逆子体質チェックで1つでも引っ掛かった場合には
骨盤に問題があることが多いと感じております。
施術としては骨盤(仙腸関節)の動きを改善させ、下肢の血流を促し お母さんの体質を赤ちゃんにとって正常な位置に戻りやすい状態に変えていくことを目的としております。
そして骨盤を整えることにより改善率をアップすることが出来ました。
また晴明堂オリジナル逆子体操により整った骨盤を自宅でも維持できるように指導させて頂くようになってから結果が出ることが早くなりました。
とても簡単な体操なので「この体操だったらお腹が大きくても辛くなく出来る」と言って頂いてます。
最近になって「こんなとこが関係するのか?」というような場所も施術するようになりました。それによりもっと改善率が上がるのではないかと期待しております。
当院では35週を過ぎても改善された方が多くいらっしゃいますが、施術を開始する時期が早いほど改善しやすいと考えておりますので、なるべく早期に施術を開始することをおススメします。
刺さない鍼(接触鍼)による気の調整
筋肉の反射を利用したテストで肘から先、足から先のツボを使って全身の気を整えることを目的に行なっております。
ハリは接触鍼という特殊な方法で施術をしている為、身体の中に刺すことはありませんので感染の心配はありません。
指圧による骨盤周囲・下肢の緊張解消
鼠径部(ももの付け根)や下肢の内側を中心に指圧を行なっております。
体重を載せてグイグイ押すような指圧ではなく、非常にソフトな刺激の指圧を行なっております。
骨盤(仙腸関節)の調整
逆子施術のポイントとして最も重要視している部位です。横向きになって頂き、軽く手を触れる程度で関節の動きを付けていきます。
逆子に対してのお灸
(自宅でのお灸のやり方についても説明させて頂きます)
逆子のテーピング
逆子になる方は足が冷えやすい、浮腫みやすいと書きましたが、それを解消することを目的にテーピングを行なっております。 貼った瞬間から暖かさを感じる方もいらっしゃり、非常に喜んで頂いてます。
晴明堂オリジナル逆子体操の説明
全4種類の体操です。時間としては5分程度の体操となっております。
寝転んだ状態でリラックスして出来ますので、妊婦さんにも「今まで教わったものと違って楽に出来るし、足も軽くなって気持ちいい〜」と言って頂ける体操となってます。
※産後の骨盤矯正として出産後も継続して体操することをオススメしています
お灸と骨盤調整による逆子の矯正
施術はソフト方法を用いており、関節をボキボキ鳴らしたり、強く押したりするようなことはしません。
まず、全体的な体のバランスを整える施術を行なっていきます。
次に、逆子に影響を与えていると思われる骨盤の動きや下肢の血流を改善させる為にソケイ部や下肢 の緊張を取り、骨盤周囲を緩めていきます。
その後、関節モビリゼーションにより骨盤(仙腸関節)の動きを改善させ、最後に逆子のお灸を行なっていきます。(お灸は八分灸と言って、途中で消す為、痕が残ることはありません。)
* 自宅でのお灸もお勧めしております。